チビチビ [ 猫写真館]
浅草橋にある、とある神社。
ここは猫の宝庫である。
何匹もの猫がうろうろしており、
そのどれもが人間になついていない。
近寄っていけばすぐに逃げるが、
離れていれば大あくびしてごろ寝するという
完全に人間を馬鹿にした猫たちである。
そんな猫たちを見に行ったある日。
仔猫がウジャウジャいるのを発見した。
どうやら母猫が2匹いて、交代で面倒をみているらしい。
# あとで聞いた話では、その2匹も親子らしい。
そりゃあもう、猫好きならたまらない光景である。
1時間以上そこで猫たちを見ていたら、
さすがに母猫も不審に思ったらしい。
そんな中に1匹、妙にとろい子がいた。
体も一番小さくて、目は結膜炎気味。
動作もとろとろしていて、すぐに母猫の目の届かないところに行ってしまう。
そこで私がその子をつかまえて母猫のもとにおいてやると、
「どうやらこの人は悪いヤツではないらしい」ということが
母猫に伝わったらしい。
# 本当はすっごく悪いヤツなんですが……
で、チビチビ(←名前をつけてしまった)が遊ぶがままに放っておいて、
私に面倒をみさせることにしたようだった。
チビチビはよたよたとこっちに歩いてきて私の膝に乗る。
手に乗せてみれば、私の手の方が大きいくらいだ。
疑うことを全く知らないチビチビ。
それから数日後、チビチビの様子が気になって行ってみると、
兄弟猫に守られてすやすやと眠っていた。
なんでもこの兄弟たちが代わり番で面倒をみているらしいのだ。
兄弟愛って美しいのね。
私がチビチビを覗き込んでいると、別の兄弟たちも寄ってきた。
そんなに不審がらなくても……(^^;)
チビチビ、どうしてるかな。
随分大きくなったかな。
チビチビがチビチビだったのは去年の9月頃のお話です。
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